コロナ禍を経て働き方が変わった人は多いと思います。
私はエンジニアなので比較的対応しやすい業種ですが、やはり完全に慣れるまで時間は要しました。
前職の時にコロナ禍に入り、急遽リモートワークをすることになったため家の仕事環境を整えたり、会議1つとっても心がけを変えなければならなくなりました。
↓の記事でもちょっと書きましたが、やはりコミュニケーションの取り方がかなり大事になってきます。
報連相は当たり前として、共有の手段やドキュメンテーション、部下や同僚とのくだらない話1つも大事になってきたりします。
現職もフルリモートワークなのですが、完全にリモートワークに移行することによってワークライフバランスが完全に変わりました。
フレックス制なのもあって自分で業務時間をある程度選びながら働くことによってかなり柔軟な働き方をさせてもらっています。
子どもが産まれたこともあって、ちょっとしたことで離席したりこれから娘が保育園に通うようになると送り迎えもできることが地味にありがたいですね。
フルリモートのスタイルに完全移行したことによって仕事部屋もガチガチに仕上げてしまったので、オフィスの仕事環境と比べてしまうと正直もう出社スタイルには戻れません。
また、出社しなくなると今度は勤怠管理なども発生してくるので、会社側も色々対応が必要になります。
そんな様々な視点で仕事のスタイルを考えてみるのがこの本。
リデザイン・ワーク / リンダ・グラットン
個人的なちょこっと箇条書きでなぐり書きしてみます。
- 働き方の再設計という視点
主題である「働き方の再設計」という視点は、リモートワークやハイブリッドワークが一般化する中で非常にタイムリーです。個人が自分の働き方をどう再構築するか、組織がそれをどうサポートするかという両面で具体例が挙げられており、すぐに実践できる内容が多いと感じました。 - 公平性への配慮
リモートワークが可能な職種とそうでない職種の格差や、オフィスに来る人と来ない人の評価の差について議論している章では、単に効率性だけでなく「正義」をどう実現するかという、より深い視点が提供されています。
働き方の多様性が進む一方で、組織がどのように全社員に公平な環境を提供するかという課題は、今後さらに注目されるべきポイントだと感じました。 - 生産性の捉え方の進化
生産性を「単純な効率」ではなく、「創造性や持続可能性を含む広義の成果」として再定義する点が新鮮でした。特に、ハイブリッドワークの文脈で「深い集中力を維持するための働き方」について触れている部分は、従来の働き方では見落とされがちだった重要なポイントです。 - 個人の働き方の自由と責任
個人に働き方の自由が与えられる一方で、その自由をどう活用するかという責任についても述べられています。たとえば、自分の生産性を最大化する時間帯を見極めたり、適切な休息を取るなど、セルフマネジメントの重要性が強調されています。
個人的な感想というかちょっとどうかな、と思う点としては、
- 欧米の文化に基づいてるケースがあるので参考にならない部分がある
- 理論的な議論が多めなので、具体性に欠けてしまう部分がある
ですかね。
でも総合的には現在の働き方に疑問を抱く人や、個人と組織の双方が直面する課題に向き合いたい人にとって、非常に価値のある一冊だと思います。新しい働き方を模索する上での重要な指針を提供してくれるのではないかなと。
悩んでる方はぜひ一読してみてください!